2009Nov/27 闇王

正確なレベルは覚えていないのですが、ファーストジョブのナイトが
60代前半か半ばぐらいの頃のお話。



所属国サンドのミッションをコツコツ進め、数日前に野良テルにのって
骨ミッションを終えていた私は、当時所属していたメインLSメンバーの
さばちゃんとれんさんに

「もし今手が空いているようなら…良かったら闇王を手伝ってもらえないかな…？」

とお手伝いをお願いした。



一瞬、押し黙ってしまった二人に、闇王の強さもわからない私は
無茶を言っちゃったんだと思い

「あ…３人とかだときついのかな…？都合もあるし、ダメならいいんだ；」

というとれんさんが

「いや、手伝うのは大丈夫だし、正直、75ソロでも倒せる相手ではあるんだけど…」



少し間をおいて、二人が口をそろえて言った。


「あんちゃんには、闇王の怖さを知ってもらわないとな！」

二人が言うには、今でこそレベルのキャップが上がって倒す事が
簡単になってしまったが、闇王というのは一つの山場であり、「超える」
という感覚を体験してもらいたいんだとの事でした。



そして行く事になった闇王戦。二人が用意してくれた状況は

最低限の弱体と強化、ケアル補助はするが、
削りに関しては一切手を出さないというものだった。



いつも忍者のさばちゃんは白魔道士、れんさんは赤魔道士、会話途中でLS
に来て参加してくれることになったRさんも白魔道士という全員後衛状態。

何があっても殴らないからねという構え。




↑突入前。SSからも緊張してるのが分かる……




前衛一人で叩くのが自分だけしかいないという事、想像もつかない
強さの敵と戦うという状況で、ものすごい緊張をしている私に、
さばちゃんはそっと「これ食べ…」といって、スシを２個くれた。




SSを見て頂ければ分かるのですが、当時の私のナイト装備は全身AF1
一式。レベル上げ仕様の一張羅状態。
もちろん、ジョンとか、命中等の殴り用の装備なんか一切持ってませんでした。
見えない部位もナイトリーマントだとか、ファランクスリングだとか、
ビートルピアスとか付けてたと思います。


※レベル上げでもビートルピアスは…とお思いでしょうが
（私も今は充分思いますが）許して下さい。それぐらいお金も、戦績も、
装備や食事に対する知識も無かったんです(ノ△Ｔ)




それを知っていたさばちゃんは、放っておくと海串を食べるであろう
無知な私を（実際ナイトはそれしか食べちゃいけないぐらいに思って
いたし、それしか持ってなかった）さりげなくフォローしてくれたのでした。
今から思うとホンマすまんかった(・_・。)













周りの手厚いケアル補助で、HPが危なくなる事はなかったものの、初めて
対峙する見上げるほどの大きな敵と、火力のなさと物理無効のコンボで
削りが遅々として進んで行かない状態にずっと心臓はバクバクしっぱなし。
勝つとか負けるとかは頭になく、とにかく必死で……夢中で戦ってました。



そしてみんなの補助のおかげで、制限時間ギリギリではあったものの何とか撃破！！


緊張が一気に解け、全身の力が抜けた…。ものすごく長い時間に感じた…。


うん……怖かった……

闇王、ホントに怖かったよ……；；


みんなが体験した「怖さ」より弱いかもしれないけど…怖かったよ…




保護者のように後ろで見守ってくれてたみんなが「おめでとう！」と言ってくれた。
私は何度も何度も「ありがとう！」と言った。本当にうれしかった。



疲れたけど、充実感が満ちて…
山場を「超える」体験が出来た事がうれしかったのでした。







そしてそれから１年と10ヶ月後…


バスミッションを進めての闇王。私は一人、王の間を訪れていました。






あの日から、もし他国ミッションで闇王をやることがあれば、
絶対にソロでやるんだ！という思いを実現させるために。



ジョブはもちろんナイト。完璧ではないけど、殴り装備ももってます！
あの時みたいに「ヘイスト？？なにそれ美味しいの？？」ではありません！



王の間まで行く途中、あのときの緊張感がぐんぐんこみ上げて来る中、
当時よりは成長してるはずだ！絶対に勝つぞ！という気持ちで、
すごく心臓がドキドキしていました。



そしてソロで突入。あのときと同じ大きさの闇王…。






強化とリレピをし、MP回復させてから突撃！
















やはり火力はアタッカーさんよりは低いので、若干時間はかかったものの
危ない場面も無く、無事に勝利！！！




終わった時、前回にも感じた充実感が体に広がる中、思いました…。



みんな……私、成長したよ…！！　一人で勝てたよ！！, ・ﾟ・(つД｀)・ﾟ・



二度目の「超える」体験が出来たのでした。



75の今になって思う。手伝ってと言われて、手を貸す方が簡単なんだ。
見ててハラハラしたりもどかしい気持ちになりながらも
後ろで手を出さず、じっと見守る方が難しいんだということを。



実際、当時のみんなが全員で殴りかかってたら、一瞬で戦闘は終わり、
私はこの２度の「超える」体験を味わえなかっただろう。



私が出来る「体験」を尊重し、難しい方の選択をしてくれた
さばちゃん、れんさん、Rさん…


みんなの深い配慮に感謝です！ホントにありがとうでした(´ω｀)

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